第4回【福祉のかけはし会】終了しました!

Uncategorized

2025年4月17日木曜日
今年度の活動始めとなる
第4回「福祉のかけはし会」が無事終了いたしました^^

【福祉のかけはし会】は
相談支援専門員である我らが「ちきさん」こと
畠山千起さんをお招きして、福祉制度を交えながらみんなの「リアル」を話し合う場です。

今年度から活動日程が若干変更になり
はじめて木曜日の開催となり、混乱を招いたことをまずお詫びいたしますm(_ _)m

今回は総勢6名での開催となりました。

ちきさん、
ご参加下さった皆様、
白熱の2時間をありがとうございました!

今回のテーマ

『我が子の親亡き後の生活』

発達特性や障がいのある子の親御さんにとって
もはや永遠のテーマとも言える、大事なこと。

また、福祉制度の観点からも
児童福祉法が適用される18歳までと
18歳成人を迎えてからの狭間となるという意味での
『18歳の壁問題』と

親の老後問題が発生する
『8050問題』

この問題のポイントは大きく以下の2点になります。
・就労(収入)
・住まい

今回は成人してからの就労(収入)と住まい、
そして生活そのものについて、と
望む生活を送るためには、という大きな議題を扱いました。

就労(収入)

障がいのある子の就労、
つまり収入を得る手段としては

一般就労(障害者枠での雇用も含む)のほかに
就労継続支援(A,B)などの「福祉的就労」があります。

この「福祉的就労」は福祉サービスなので
特性に応じた支援は受けられますが、「収入」という側面では稼げる金額はどうしても頭打ちになってしまいます。

A型事業所では
最低賃金は保証されるものの、
就労時間は自由に決められない(少なくも多くもできない)という制限付き。
参考月給は84,000円*程度

B型事業所では
就労時間は割と自由に決められるが、
賃金ではなく「工賃」と呼ばれる平均時給233円、月額換算15,000円*という厳しい現状があります。
*厚生労働省のデータ

このように制度で守られている反面
就労スタイルや得られる収入には制限が発生します。

このように福祉的就労だけでは、とても生活はできません><

そこで登場するのが
「障害年金」

こちらは障がいのある人の生活を守るために
なくてはならないもので、

認定により金額に差異が生じますが
仮に3級認定だとすると
その月額はおよそ6.5万円ほど。

そして国が最低限の生活を保障する
「生活保護」の基準となる金額は月額およそ9万円ほど。

障害年金を受給しながら生活するとしても
国が想定する最低限の生活を送るには
9-6.5万円の2.5万円/月程度が別途必要ということになります・・

そこで次に気になるのは
住まいにかかるお金ですよね。

本記事では一例として金額を掲載していますが、個人の状況や自治体によって異なります。

*障害年金の等級については
今回詳しく触れませんでしたが、また機会を作りたいと思います。

住まい

親はいつまでも一緒にいられません;;

どこかのタイミングで
我が子の住まいを考えなくてはなりません。

いつ?
どこに?
どのくらい費用がかかる?

まず、
我が子はどんな場所で生活するのが幸せだろう?を考え、

・グループホーム
・一人暮らし
・結婚するかも⁉

どのような場所で暮らすかを検討していく必要があります。

グループホームの種類

グループホームについては
今年1月に開催した第3回福祉のかけはし会でメインテーマになったので、そちらの活動記録も参考にしていただいて

今回はより細かく、
どのようなタイプのグループホームがあるのか、
そして選ぶときのポイントをお聞きしました。

~グループホームの種類~
・アパートタイプ
・一軒家タイプ
・共同生活タイプ
・包括型
・外部委託型

*包括型と外部委託型の違いは前回の活動記録を参考にしてください

アパートタイプ

・比較的軽度の方向け
・アパート一棟の内、一室は共用室になっている
・アパート一棟の内、一般の入居者がいることもある
・玄関の施錠を利用者が開けなければ管理者は入室できないため、管理が行き届かないこともある

一軒家タイプ

・実際には少ない
・共用スペースが多いため見守りが必要な方向け
・階段や段差があるため身体障がいのある方には不向き
・個室に鍵はない(つけてはいけない)

共同生活タイプ

・寮のようなイメージで個室に鍵あり
・お風呂やトイレは共用
・管理者は入居者の様子を把握しやすい
・共同生活のルールは必要

このように、建物のタイプでも特色があることが分かりました。

選ぶポイント

我が子はどんなグループホームが合ってるか?

まずは建物のタイプ別に
見守りの手厚さが変わるので、ここをベースに考えつつ
・施設環境(立地/近くのお店など)
・設備面(家電付/広さなど)
・金銭や服薬の管理はどこまで必要か
・職員の配置
など細かなところを検討していくと良さそうです。

1人暮らし

次に一人暮らしを想定した場合。

一人暮らしを選んだとしても、
支援が必要な部分に使える福祉サービスはあるようです!

例えば
・ヘルパー
・移動支援
・通院介助
・訪問看護
など、何にどんな支援があれば生活できるのかを考え、必要な福祉サービスを申請していくような流れになりそうです。

~チェックポイント~
・家事(炊事/洗濯/掃除/買い物など)
・身辺(入浴/排泄など)
・通院や外出
・地域との関わり(町会の役割など)
・緊急時の対応(救急車など)
・金銭・服薬管理

一人暮らしでは
基本的に見守りの時間は圧倒的に少なくなるため、ハードルは高くなります。

その中でも特に難しいのが
「金銭管理」

成年後見制度の利用を将来的に検討する可能性がありますが、自治体の制度として、もう少しライトなものがあるそうです。

それが
「日常生活自立支援事業」
「サービス等利用支援事業」

自治体によって名前が違うそうですが
中身は同じものだそうです。

★参考までに金沢市の案内はこちら

★次回は11月開催予定ですが
11月は成年後見制度をテーマにしたいと思います^^

準備

さて・・・

ここまでとっても長くなりましたが
考えないといけないことが山積みだということが分かりました‼笑

我が子は自分が、できるだけ長く守ってあげたい

そんな想いと裏腹に
加齢は止まってはくれません・・

なので
自分たちがまだ元気に動けるうちに
子どもたちが若く順応性があるうちに
将来の住まいという生活拠点を検討し整えていかなければならないと思いました。

逆算すると
子どもたちがまだ20代の内に
色んな選択肢を検討して、体験してみる・見学してみるを経て

子どもたちが笑顔で暮らしていることをしかと見届け

安心して老後を過ごせるといいなと思いました。

次回のテーマ

次回は「成年後見制度」について学びたいと思います!

11月開催予定です!

今回の活動記録はとっても長くなりましたが
今回も学びがぎっしりと詰まった貴く濃い2時間でした。

次回も学ぶぞー!

コメント

タイトルとURLをコピーしました