2025年11月19日水曜日
今年度2回目となる【福祉のかけはし会】成年後見人さんに聞いてみよう!の会が無事終了いたしました^^
成年後見制度をテーマに取り上げたい!
これは昨年度スタートした福祉のかけはし会のはじめから温めてきた企画でした。
それを今回このような素晴らしい形で実現でき、とっても実り多き会となったことで感謝の気持ちでいっぱいです^^
今回参加してくれたのは
はじめましての方
支援者の立場にある方
特別支援学校の親御さん
総勢17名の方にご参加頂きました!
中には元特別支援学校の先生で
現在はお金のプロFPとして、支援が必要な子を持つ親のためのマネーセミナーを開催されている方にもご参加いただき、多方面からたくさんの疑問や意見が飛び交う会となりました^^
*巻末にお知らせがあります♪
今回講師を務めってくださったのは
株式会社コミット・ケア
代表取締役
そして社会福祉士として成年後見人としてもご活躍の
山谷梓さん
ながく介護分野に携わってこられたご経験から
成年後見人として関わる方の力になりたい
そんな思い溢れる本当にステキな講師でいらっしゃいました^^
実際、
今日の会にご参加の方からの熱視線をひしひしと感じました!
改めまして
この度は誠にありがとうございました!
今回の流れ
今回は講演ではなく
みんなで円になってフランクに疑問を話し合える座談会形式としました。
制度そのものの紹介というより
もっと具体的に
どうやって後見人を決めるの?
親が後見人になれるの?
報酬ってどのくらい?
子ども名義の預貯金は少ない方がいいって聞いたけど・・
子どもの実印・・
親亡き後の相続は?
本人が亡くなった後の資産はどうなるの?
(後見人は)子どもの現状をどうやって知るの?
などなど
子どもを想う親ならではの
とても具体的で温かい質問の数々
あっちこっちへと飛びまわる質問一つ一つに
丁寧に答えて下さる山谷さん
2時間があっという間でした。
今回のトピック
上述のような流れの中
今回活動記録にまとめたいトピックは以下の4つ。
日常生活自立支援事業との違い
こちらは参加者さんから頂いたコメントから広がった話題です。
成年後見制度ではなく
日常生活自立支援事業を利用する方もいらっしゃる、とのこと。
日常生活自立支援事業とは、
厚生労働省ウェブサイトより
認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等のうち判断能力が不十分な方が地域において自立した生活が送れるよう、利用者との契約に基づき、福祉サービスの利用援助等を行うものです。
こちらは都道府県・指定都市社会福祉協議会が窓口となっている事業だそうです。
成年後見制度との大きな違いは
・概ね200万円程度の「今目先の金銭」を管理するものであって
・不動産売買や保険の契約/解約、施設の契約など大きな契約事は対象外
ということで
日常生活においての金銭管理を担うサービスのようです。
このサービスを利用していて
対象外となる業務が発生した際には
成年後見制度の利用開始について案内されるケースもあるようです。
わたし自身、
この事業は知らなくて
成年後見制度を検討する前の段階で、検討したらいいかも!と思いました。
任意後見制度って?
こちらは大まかに言うと
将来的に後見人が必要になった時には、この方を後見人とします、と予約するようなものだそうです。
詳しくは法務局が発行しているこちらの資料をご覧ください。
*タップでPDFファイルが開きます
なぜ法務局?かというと
任意後見人となる際には後見人として法務局に登記する必要があるから!
これも今日はじめて知りました。
成年後見制度が利用をスタートした時から
報酬が発生するのに対し
任意後見制度では予約中は報酬も業務も発生せず、制度利用がスタートした時点から報酬と業務が発生するそうです。
複数後見って?
こちらも今日はじめて知った有益情報の1つ。
後見人を複数(例えば、専門職の後見人+親族の後見人、など)たてることができるそうです。
そして専門職の方には金銭管理を
親族は身上保護を
というように業務を分担することで
報酬も按分(複数後見人で決められた報酬を分け合うこと)するのだそうです。
このメリットは
障がいのある子どもの後見人を親が担うことで
子どもの生活をその子らしく守ってあげられることと
金銭管理など専門的なことはお任せできる、良いとこどりのような制度だと感じました。
ただ
後見人の間で意見が分かれることがあったり
情報の共有にも時間と手間がかかることなどのデメリットもあるそうです。
後見人も担当者会議に参加するらしい!
こちらは
福祉のかけはし会のアドバイザーでもある、我らがちきさんからのコメント。
相談支援専門員が定期的に開催する
サービス担当者会議*に後見人も参加してもらうのだそう。
*サービス担当者会議
障がいのある方が自立した日常生活・社会生活を営むために、利用者本人やその家族、複数のサービス提供事業者、相談支援専門員(またはサービス管理責任者)などの関係者が一堂に会し、個々の利用者に最適な支援内容や方向性について話し合い、情報共有・調整を行うための会議
Google AIによる要約より
*サービス担当者会議:本人が関わる福祉サービス事業所、支援学校等の管理者が一同に集まり、本人の支援内容を共有・話し合うための会議
本人にとって
どのようなサービスが必要か
サービス内容は適切か
どのようなお金の使い方が良いか
関わってくれる方が集まって会議をしてくれるなんて、とても心強いです!
今回の感想
・成年後見人さんの話が聞けて良かった!
・初めて知ることがたくさんあった!
・新たな課題も発見した
・とても勉強になった
・続けて開催してほしい!
2時間では到底話足りない
そんな充実の時間となり、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
今日の会を終えて
強く思ったことは
障がいのある我が子のことをなるべく多くの人に知っておいてもらうことの大切さです。
信頼して相談できる人、事業所さん
そしてご近所や友人との付き合い
親に何かあった時
子ども自身の生活環境が大きく変わる時
いつやって来るか分からない
でもいつかきっとやって来るその時に備えて
今すぐ成年後見制度を利用しなくても
普段からできること。
それが信頼できる人との関係性を作っておくことだと思いました。
ここからは主催者としての反省点ですが・・
皆さんの疑問や不明点など
もっと系統立ててお聞きできるファシリ力があればよかったなぁ;;
まだまだ未熟な主催者ですが
今回の反省を活かして・・
次につなげたいと思います!
お知らせ
今回の開催時間中に決まりました!笑
次年度の福祉のかけはし会でも
引き続き山谷さんにお越しいただき、第2弾を開催いたします!
日程詳細が決まりましたら
ホームページ、公式ラインでお知らせいたします♪
★マネーセミナー開催のお知らせ
冒頭でご紹介しました
今日ご参加のFP小嶋啓由さん主催のマネーセミナー
「障がいがある子へのお金の残し方」
12月13日開催です!


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