第4回PianoPiano「社労士さんに聞いてみよう」終了しました!

Piano Piano

2025年2月28日金曜日
第4回目となるPianoPiano「社労士さんに聞いてみよう」の会が無事終了いたしました^^

先週の寒波から一転、春の陽気となった金沢。

道路の端っこに雪が残る中、
朝一のサンダーバード&北陸新幹線を乗り継いで、

遠路はるばる関西より、
メンバーともみの友人で社会保険労務士のしほさんが、
Piano Pianoの座談会に講師として参加してくれました!

私たち、生涯にわたって支援を必要とする発達ちゃんや、今学校に行っていない不登校さんのいる家族にとっては、

・子どもたちは将来、自立できるのか?
・仕事に就けるのか?自分でお金の管理はできるのか?
・親はいつまで子どもを扶養することになるのか・・・?

という漠然とした不安があります。

日本では、
長く続く超低金利時代の中、
2014年に、いわゆる旧NISAがスタートし、
預貯金から投資の時代へとなりつつあります。

雇用の不安定さ、
物価上昇といったことも重なり、
近年、個人での資産形成の必要性がますます高まっています。

そんな中、
2022年4月には、
成人年齢が18歳に引き下げられたのと同時に、
高校での金融教育義務化がスタートしました。

若年期からの金融リテラシー向上が急務・・・というわけですよね。

そこで私たちの漠然とした不安はさらに増します。

・学校に行っていないので、金融教育の機会を逃してしまうかもしれない
・難しいお金の話は理解できないかもしれない
・親の私たちはそもそも学校で金融教育を受けていない

→私たちの子ども、将来、大丈夫? 
→私たち自身の老後は???

そんな不安から、
じゃあ今から一緒に学びましょう!という目的で、
「お金の話」を第1回からのテーマとして活動してきました。

資産運用など、
将来のお金の話ももちろん重要ですが、

今のお金の話=給与、税金、社会保険、扶養(年収の壁)、年金・・・

知らないこと、
分からないことが結構あるな、ということで、
今回の「社労士さんに聞いてみよう」の会が開催の運びとなりました。

今回のテーマはズバリ!

今話題の「扶養と年収の壁」です。

しかも今回は、
Piano Pianoならではの切り口で

「障害者の扶養と年収の壁」をテーマとし、

障害基礎年金を受給しながら福祉的就労をした場合を例に挙げて、給与や社会保険がどうなるのか?扶養はどうなるのか?をシミュレーションした資料を作っていただきました!

障害福祉は専門外である中、
などで調べながら、私たちにフィットする資料を準備してくれた社労士しほさん!!

また、福祉的就労の実際の話などは、
メンバーで相談支援専門員のちきさんにフォローしてもらい、社会保険の話、障害福祉の話が織り交ざり、気軽に疑問点などを話し合える会となりました。

今回、普段あまり馴染みのない「社労士さん」の仕事のことや、扶養や年収の壁の基本的なことが分かったと同時に、”社会保険、やっぱり複雑だなぁ”が正直な感想といったところでしょうか・・・

要件に当てはまると、
本人の意思や希望とは関係なく社会保険料は発生するわけで、

例えば、障害者を従業員として雇用しているA型事業所にとっては、それが発生するかしないかは会社の存続にも影響する額になり得る。

立ちいかなくなった事業所はつぶれてしまい、結果、雇用されていた利用者である障害者は仕事場を失う・・・という誰も望まない状況がこれから増えるかもしれないと思うと、なんだかもどかしいですね。

ただ、大事なのは、
税金や社会保険料を払うことは「損」ではない、ということ。

最近のニュースでの「扶養」「年収の壁」の取り上げ方は、なんとなく

扶養内に収まること、
支払額が少ないこと=良いこと、国民全員が望んでいること

のような報道の仕方に偏っているな、と個人的に思います。

支払う額が少ないことは、
お金の損得で考えれば、当然、得ですが、

働き方が自分の考えや生き方に合っているか、は別の話ですよね。

障害があっても、なくても、

今学校に行っていても、いなくても、

今働いていても、いなくても、

今回の「社労士さんに聞いてみよう」が、
”これから”を考えるきっかけになれば良いな、と思いました。

社会保険に関しては、
それぞれの家庭の状況によって異なるので、
座談会のような場では、全員に当てはまる資料を作ることも、個人から根掘り葉掘り事情を聞き取ることも難しい・・・ということで、

資料は”一般的な”ケースとなりがちですが、
その”一般”をどのようなものにするか、
障害者の場合のケースをどうするか、
など難しい部分がありましたが、
足りない部分は当日言葉で埋めていただいたり、
質問に丁寧にお答えいただくなど、社労士しほさんにはご尽力いただきました。

社労士会の構想から資料作り、
当日まで、実に3か月間という長きに渡り、
当サークルに寄り添っていただき、ここで改めて感謝申し上げたいと思います。

しほさん、本当にありがとうございました。

参加者さんからいただいた感想(一部抜粋)

・ニュースで聞いている「103万の壁」という漠然とした理解だったものが少し分かった気がする。??も多かったので、自分で調べるきっかけ作りになってよかった。

・特定の視点を推奨する形でなかったので、中立的な立場から情報を得られているという感覚があった。働き方というものに関して自分自身で考える良い機会を得られたように思う。

・やっぱり難しい!!学校の授業で教えて欲しい案件でした。勉強できる機会をありがとうございました。

・頭から煙、全身から滝汗でしたが、わかりやすかったです。感謝しています。

メンバーみさこ、ちき、みどりの感想(順不同)

・とても分かりやすい内容で、自分の生活に置き換えて考えて聞くことができた。

・社会保険労務士という名前から想像していたことと実際の仕事内容にギャップがあり、いまだに世の中のことで知らないことが多々あるなと感じた。

・どのような働き方がいいのかは自分が何を中心に据えるかにより変わるので、自分がどうしたいかどうありたいかを考えておかなければならないと感じた。

・学生のうちに今回のようなことを知っていたら、仕事についてや将来の生活設計などより具体的に考えて色々なことの選択に生かせたのではないかと思う。・・・もっと早く知りたかった。

・障がいのある子の置かれている環境は「選択肢が少ない」ことを改めて実感。

・働き方や扶養について、それぞれが「考えるポイント」を明確に教えてもらえた。

・普段身近な存在ではない社労士という職務に就いていて、さらにわたしたちの活動を理解して下さる優しい話口調で、何でも話せる会がとても貴重な機会でした。

余談ですが・・・

私たちはもう一つのサークル(Poco a  poco)でも、過去に

「先生に聞いてみよう」

「相談支援専門員さんに聞いてみよう」

という会を開催しており、
今回も含めて”その道のプロ”にお越しいただき、
講師を務めていただいております。

それを生業にされており、
そのお仕事で得た知識、情報、技術を、座談会で披露してくれ!というなんとも不躾なお願いにも関わらず、皆様、快く引き受けてくださいました。

簡単なことではないと思います。

今回の社労士しほさんは、
ご自身の仕事の休みを取り、遠方より駆けつけてくださいました。

私たちの活動は、こうした皆様のおかげで成り立っております。

本当にありがとうございます。

親しき中にも礼儀あり、
いや、親しい中だからこそ礼儀あり、と思っている私にとって、

友人にお願いするのは低いハードルではございませんでしたが、今回の会実現により、彼女の仕事に対する考え方、新たな一面を知ることができました。

そして、昔から、ふんわりしているのに、一本揺るぎない筋の通った、凛としたところが魅力!の彼女ですが、それを今回の活動で改めて感じることができました。

マッキー好きの彼女に敬意を表し、

槇原敬之「遠く遠く」を聴きながら・・・笑 今回の議事録は、ともみでした♪

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