ぽこぽこ音楽会のヒミツシリーズもいよいよ最後。
その③はビジョントレーニングの観点から、
「動きを見てまねる」効果
についてご紹介します♪
前2回の記事を書いてくれた、
ことば音楽療法士のともみさんからバトンを受け取って、
初級ビジョントレーナーのみさこが本記事を担当しております♪
ぽこぽこ音楽会では、
ビジョントレーニングの要素を取り入れた体操あそびをします。
おもちゃのチャチャチャの音楽に合わせて体を動かすあそびで、一見ただの体操のように思うかもしれません。
でも実は、
「動きを見て真似る」ことにこそ、奥深いヒミツが隠されています♪
動きをまねるって実は難しい!
同じ動きを真似するだけで!?
そう思うかもしれませんが、
特に大きな体の動きを真似するのは、なかなか難しいです。
というのも、
動きをまねるためには、
①動きを見る(インプット)
②同じ動きを想像する(脳での処理)
③動作に表す(アウトプット)
この3つの段階を踏んでいるんです。
①動きを見る
動きを見るためには、
「全体を見て、部分を見る」という必要があるんです。
全体として体はこんな形、
そして足は?手は?ということを、
実は瞬時に情報としてインプットしているんですね。
②同じ動きを想像する
腕をクロスさせて、足は広げて・・
この動きをするために、使うべき筋肉や関節に指令を出す準備。
でも、同じような動きをしたことがなければ、
「動きを想像する」ことは、実はできないのです。
色んな身体の動かし方をしていると、
想像できる動きのパターンが、たくさんストックされます。
一方で、やったことのない動きは、想像できないんですね。
小さな子どもが、自分より上手にできる子のマネばっかりすることって、ありますよね。
あれはすんごく大事なステップなんです。
たくさんの真似をすることで基本となる形をたくさんストックすることに繋がって、
それらを組み合わせて独創性や想像力が生まれると言われています。
動作も同じなんですね♪
③動作に表す
これは
①動きを見る、と、
②同じ動きを想像する、
これがうまく出来ていてこそ、成り立つ最終結果。
ビジョントレーニングの神髄は、①と②にあります。
その場に楽しくいて、見本の動きを見ようとしていれば、それだけで花マルなんです。
だからうまく真似できていなくても、ぜ~んぜん大丈夫なんです。
楽しく繰り返すことで、
アウトプットは自然とできるようになる、
これがビジョントレーニングの一番大事な考え方です。
身体を動かすって大事♪
また、これら一連のステップがうまく出来るようになるためには、
例えば
・左右の分別がきちんとついていること
・自分の目で直接見えない場所の身体の位置が想像できること
(例えばめいっぱい手を伸ばしたときの胴体と手の相対的な位置関係など)
・筋肉や関節が持っている動き方のストックがたくさんあること
(目で見なくてもだいたいこのくらい腕を曲げればこんな形、みたいな感覚)
などなど、
わたしたちの身体には、
視覚や聴覚に加えて、身体をうまく動かすために必要な「感覚」があります。
これらの感覚をうまく組み合わせて使えるようになると、身体を思い通りに動かすことができるんです。
その中でも特に人間は、
眼という感覚器に頼って、多くの情報を得ています。
でもその大事な眼からの情報も、
正しく眼球を動かさないと、正しい情報は手に入らない。
正しく情報をキャッチして、
他の感覚と連携プレーをして、初めて正しく反応することができます。
真似っ子体操は、
こんな仕掛けが散りばめられているんですね。
たかが真似っ子、
されど真似っ子。
動きをまねるって、こんなに奥深い♪
ぜひお家でも、
真似っ子あそび、してみてくださいね^^
コメント