北陸中日新聞Web【きょうのイチオシ】
「パソコン入試 奔走し実現 息子に学習障害 小浦さん講演」
https://www.chunichi.co.jp/article/768684
2023年9月13日
共生社会推進事業所認定記念講演会
「前例なくてもできました」が大盛況の後、終了いたしました。
私たちがサークル活動をしている目的の一つ・・・
”発達ちゃんや不登校児の保護者同士が繋がれる場をつくる”
今日の後半のグループトークの時、
私の目の前に広がった光景は、
昨年4月にサークルを立ち上げた時に思い描いた、まさに”それ”でした。
私たちのサークルの活動に、
こんなにもたくさんの方が足を運んでくださり、参加者さん同士が言葉を交わし、
「周りに同じ悩みの保護者がいないので、ここで繋がれて嬉しかった」
と言って帰られた方もいました。
今回は、私たちサークルの想いに共感し、メンバーとなり、快く今回の講演を引き受けてくれた小浦さんの力なくしては、ここまでの規模の講演会は実現できなかったわけですが、
今までの活動が実を結びつつあることを実感できたと同時に、それだけ、同じような悩みを抱えている保護者や支援者の方がこんなにもいる・・・
という現実を証明することにもなりました。
今回の講演の内容、
一言で言うと、
「小浦むつみ武勇伝」
と言わざるを得ないほど、
母親である小浦さんが奔走し、あらゆるものと闘います(笑)
敵か味方か・・・
なんだかTVドラマの宣伝文句のようですが、受験でのPC使用という合理的配慮を勝ち取るまでの道のりは、冗談ではなく、そんな日々だったとのこと。
周囲の方に
「普通のお母さんでは無理」
「小浦、よくやった!」
などと言われた
でも、
それではダメ、
どんな人も当たり前に配慮を受けられるようにならなくてはいけない
という言葉でお話がスタートしましたが、
本当に”普通のお母さん”なら途中で心が折れそうな壮絶な内容でした。
法律には書いてないことを、
「慣例だから」とやらされ、
法律で保障されてることを、
「前例がない」
という言葉を盾に却下される
心象が悪くなる、
という理由でぐっと堪えないといけない
私も発達ちゃんの親なのですが、
そもそも親が動いて、
親が学んで、
親が奔走しないと、
情報を得られない、
支援やサービスを受けられない、
ということがよくあります。
基本的にそうです。
今回の小浦さんのケースのように、小浦さんだからできた、うまくいったことも、全員が同じようにできるとは限りません。
参加者さんの感想を読んでいても、まさに今、それぞれに闘っている方がたくさんいます。
小浦さんは参加者さんに、
一緒に闘いますよ、
代わりに私が話しますよ!
と心強い声かけをしていましたが、
親が頑張らないと動かない、
変わらない・・・
もうそんな時代、終わりにしませんか?
って声を大にして言いたいです!!!
小浦さんのケースが特別ではなく、当たり前になること
誰かに配慮をすることは、誰かの不利益になるものではない
誰も損しないやり方がある
そういう環境で子供たちを育てることは、
社会全体のためになることである、そして、
みんなに優しい社会だと、
それが共生社会だと、
みなさんも思いませんか?
参加者さんの感想
*今回はたくさんの感想をいただき、プライベートな内容も多かったので、簡単にまとめさせていただきました
・受験までの道のりを詳しく聞けてよかった
・具体的な経験談が参考になった、勉強になった
・もっとお話を聞きたい
・今回のお話をもっといろんな方に知ってほしい、理解が深まってほしい
・今後も同じ悩みを共有できる活動に参加してみたい
・グループトークで他の方と話せてよかった
・同じような悩みを持つ方と話す機会が貴重だった
・今回のテーマは書字障害だったが、いろんなケースでヒントになることがたくさん盛り込まれていた
・まだまだ合理的配慮への壁を感じた
今回は、現在進行形で闘っている、学齢期の書字障害のお子さんをお持ちの保護者の方もたくさんご参加くださいました。
そして、すでにお子さんが成人されている先輩ママ、パパさんや、お子さんを支援する立場の方もご参加くださいました。
それぞれの立場でのご感想や貴重なご意見をたくさん書いていただき、ありがとうございます。
このような形でまとめさせていただきましたが、サークルメンバー一同、すべて読ませていただき、今後の活動に生かしていきたいと思っています。
以上、今回の議事録の担当は、ともみでした!
参加メンバーの感想
《みさこの感想》
小浦さんと最初にお話した時からずっと思っていたこと・・
それは「パソコンを使用する」たったこれだけのために、どうしてこんなに苦労をしないといけなかったのだろう・・ということです。
メガネをかけるように、
補聴器を使うように、
鉛筆の代わりにパソコンを使う。
これがもっと当たり前のこととして広がってほしい。
そんな思いが昨日は一層強くなりました。
今回は書字障害に対する配慮としてのパソコン使用、ということでしたが、パソコンやタブレットの使い方次第で、もっと多くの困っている子どもたちを助けられる可能性がどこまでも広がると思います。
例えば場面緘黙症の子には読み上げ機能や録音再生機能を使う、
個別の視覚支援ももっと手軽にできるようになる、
また、日本語を母国語としない子どもには、知識のサポートとして翻訳機能を使う、
など、
ざっと想像するだけでもこれだけの可能性が浮かびます。
現在GIGAスクール構想で、
1人1台端末が実現しているなら、配慮に新しいものは必要なく、心のバリアフリーさえ叶えば、実現は容易ではないでしょうか。
また、パソコンの使用という配慮が広まれば、別の配慮のハードルも下がることが期待できるので、パソコンの使用という配慮が、教育現場の合理的配慮を進める突破口になると思います。
1人の声で届かなければ、みんなで叫ぼうよ!
《あつこの感想》
パソコン入試第一号の新聞記事を読んだとき、なんて素晴らしいことが石川県で起きたんだと感動したのを覚えています。
その時の私は
「世の中はとても寛容で優しくなったんだぁ」とひとりで勝手にときめいていました。
が実際は、そうではなく。
パソコンでの入試は小浦さんが闘って、闘って得たものであると知り、、
講演を聞きながら何度も涙が出ました。
あまりに壮絶で、過酷で。自分だったら闘えるんだろうかと自問自答しながら聞いていました。
まだまだ世の中は寛容じゃないし、それほど優しくない。
合理的配慮が当たり前に得られる世の中になるように、私は何ができるかを考え続けていきたいと思いました。
ありがとうございました。
《めぐみの感想》
県の教育委員会、
市の教育委員会、
学校の先生、
県庁・・・
とそれぞれに訴えかけなければならず、縦割り行政の弊害をものすごく感じた。
障害のある方に対して合理的配慮をしなければならない、という法律が、本当に大切なんだと小浦さんのお話を聞いて、改めて感じた。
グループトーク、皆さん熱心にされていて、どんな話が出ていたのか、聞いてみたかったです。
●翌月以降の座談会のお知らせ●
~両日とも定員15名・要予約~
*予約は公式ラインのチャットからどうぞ!
★10月11日(水)
10:00~12:00
教育プラザ富樫2号館221号室
★11月22日(水)
10:00~12:00
教育プラザ富樫2号館221号室
小浦さん出席します!
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