調査は協力してくれた子たちの勇気の賜物
令和2年12月に文部科学省実施した
小中学校における不登校の児童生徒に対する実態調査の結果についての投稿です。
枚数の多い資料ですが、
学校側への調査ではなく、
当事者やその家族に対する調査となっており、当事者の生の声を聞ける貴重な資料です。
ただ、
当事者がこのような調査に回答できるということは、そこまで回復した結果であると思っています。
本当に辛いときには、
傷口に塩を塗るような質問には、なかなか向き合えないものです。
振り返って当時の辛かったことを考えるというのは、
とっても勇気と心のエネルギーが要ることです。
調査に協力してくれたお子さんやそのご家族の勇気を、多くの方に知ってもらいたいなと思うわたしです。
調査結果からわたしが思う事
さて、
この調査結果からは、
不登校の原因が多岐にわたる事や、
自分でもよく分からない事が多いこと、
それから解決や支援、予防がいかに難しいか・・
平たく言ってしまうと、そんなことが分かります。
解決や支援など、
当事者に働きかけをするものは特に、
当事者が受け取れる状態にあるかどうか・・
これにかかっていると思います。
学齢が小さければ、
大人からの声掛け、働きかけによって、
気持ちや行動を切り替えてあげられる可能性があるものの、自発的に相談をするのが難しいことも多く、早期の気付きと支援が有効なケースも多いとか。
そのため、
低年齢のお子さんへの支援の仕組みづくりが特に重要である、
と資料にもあります。
学齢が小さいと、
不登校で子どもがずっと自宅にいるということは、
親の仕事などの日常が回らなくなる可能性も高くなりますよね。
一方、
自我をしっかりと形成していく思春期の子どもたちには、大人が主導で動くというのは極めて困難かつ危険です。
親の日常が制限されることは少ないかもしれないけど、
今度は心理的なダメージが半端ないです(我が家の実情より)。
学校・自宅以外の第3の居場所という魅力的な場所があったとしても、そこに行けない理由もいろいろあります。
(本人の気持ち・地域差・経済面など)
そんな背景から、
わたしが思う事は、
✖ 不登校児童生徒への支援や対策
ではなく、
◎ 不登校児童生徒家族への支援や対策
でなければ届かないんじゃないかなぁ。
その最初のアプローチは「親」じゃないかな。
親への支援が子どもにじわじわと染み渡り、最終的に子どもに直接手を差し伸べられるようになる
そんなイメージです。
心に対する支援なら利用しやすい相談窓口・方法だろうし
距離的なものなら受け皿の拡充だろうし
経済的なものならフリースクール利用の助成や就労面での配慮だろうし
(教育現場の改革も忘れないでほしい^^;)
課題はたくさんあるけれど、
ちょっと俯瞰的に見て、
家族や地域などの環境を丸ごと見て、対策を考えてほしいなと思いました。
・・言うは易し
呟くことしかできない小さなサークルですが、
一人でも多くの方に一緒に考えてもらえたら嬉しいです。
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