集中力とビジョントレーニング

その他

あけましておめでとうございます!

冬休み特別ブログ第2弾です♪

さて、
初級ビジョントレーナーの資格を取ったものの、実践の経験は我が子一人というわたし。

日々共に過ごす我が子だから、
どういう事が得意で、
どういう事が苦手か、
そんなことがある程度分かっています。

でも、実際、
「見る力」の中で、どんな偏りがあるのか。
その得意不得意を正確にくみ取るのは、難しいです。

そこで昨年、
「見る力」を客観的にスコア化できるアセスメント(検査)を勉強してきました。

そして
友人親子数組にご協力を頂き、
検査の実施とスコアを計算する練習をさせてもらいました。

その中で、
発達ちゃんの課題でもある「集中力」について、
大事な気付きの視点をくれたお子さんがとても印象に残っています。

今日はそのお子さんからもらった、
「集中力」についてのお話を紹介いたします。

*内容について掲載をご快諾頂いた方へ、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います*

わたしが取り扱える検査は、
主に学童期のお子さん(小学1~6年生)が対象なのですが、
結構ボリュームのある課題です。
スムーズにできれば30分程度、
長いと60分くらいで終わる量だと言われています。

特別支援学校に通う我が家の娘(9歳)は、2日に分けて取り組みました。

内容も、
6年生でも取り組むというだけあって、
課題の後半は大人が見ても、判断に迷うような難題もあります。
(年齢次第でできなくても全然問題ないのですが)

そのお子さんは検査を始めて、
全体の半分も終わらないうちに、ネガティブ発言が漏れていました。
そして課題の2つを白紙で残したまま、検査は終了となりました。

このブログを読んでくださっている皆さん、
この子の集中力が欠けている、って思いますか?

学校やほとんどの場面では
残念ながら、そんな判断をされることと思います。

でもわたし、
このお子さんのおかげで、すごいことに気付けたんです!

集中力って、
往々にして「持続する時間の長さ」で判断されますよね。

でも、そうじゃなくて
「体積」なんじゃないかって!
時間の長さ×エネルギー=集中力(の体積)ってこと!

よく分からん!って?笑

単純に時間の長さだけでなくって、
その物事に取り組むのに、
どれほどのエネルギーを使ってるか、
で持続する長さが変わってくるってことです。

見ることに苦手がないお子さんの場合、
この課題を終えるのに必要なエネルギーは少なくて済みます。

だから多少長い時間であっても
集中力が途切れずやり遂げられる。

でも、
見ることに苦手のあるお子さんの場合、
この課題を終えるのに莫大なエネルギーが必要なので、
短い時間で息が上がってしまうんです。

全速力でフルマラソンを走ることができないように、
力を発揮するには、
どれほどのパワーをどれだけの時間かけるか、
これを適切なバランスでやる必要があるんですよね。

だから、
このお子さんの場合、
見る力が育てば、
同じ課題をやるのにエネルギーが少なくて済むようになり、
結果として長い時間取り組むことができて、
そのまた結果論として

「集中力がついた」

と言われるようになる。

でも最初から「集中力がなかった」わけじゃない。

細く長く力を使えるようになった、
そう思ってほしいなぁ。

ビジョントレーニングの効果として
集中力を高める、
というのがあります。

わたしはこれを
対象物を見続けられる力、と捉え、
眼球がスムーズに動くようになれば、対象物を目で追うことがしやすくなるから。

そう思っていましたし、
実際そうなのだろうけど、
もっと平たくかみ砕いて考えると、
お餅のようにこねて、
柔らかくすることで、
長く引き伸ばすことができるイメージ。

目の筋肉も柔軟に動くようになることで、
動かしやすくなる

見ることがラクになってくる

これはきっと
見ることだけじゃなくて、
あらゆる事に言えるんじゃないかな。

例えば数字が苦手な子がいたとして、
算数の宿題にとりかかるも、
なかなか最後まで集中してできない・・

これは集中力が欠けているのではなく、
一問一問にかけるパワーがたくさんいるから、
スムーズにうまくできないから、
時間で言うと、早くギブアップしてしまう。

だって好きなことなら、
結構長い時間取り組めたりしますよね。

集中力はお餅の体積みたいなもの!

今持ってるお餅を
こねて柔らかくすれば、長く伸ばせるし、

長く伸ばせると分かったら、
自信がついて、お餅の量が増える。

子どもをサポートする大人に必要なのは、
お餅を固くしている要素を見抜くこと。かなぁ。

これが難しいんですが、
ビジョントレーニングでも
課題をもっと細分化して検討できるようになりたいと思いました。

お正月に食べるお餅のように、
柔らかくてのび~る子どもと
柔らかく、温かく、そしてしなやかな親に近づけるように、
2023年も張り切って参りたいと思います!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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