2025年9月10日水曜日
合理的配慮の対談会が無事終了いたしました!
今年度の合理的配慮の会は本会のみの開催となりましたが、いつもながら内容の濃い2時間となりました。
今回参加してくれたのは・・
初めましての方 4名
リピーターの方 3名
そしてメンバーとゲストを併せて11名での開催となりました。
ご参加くださった方
ありがとうございました!
今回のテーマは・・
ずばり「高校受験での合理的配慮獲得」です。
お話し下さったのは
本会おなじみの強い味方、小浦むつみさん*と
2024年度公立高校入試で
新たに「別室受験」という配慮を獲得された本会の元参加者さんです。
*小浦むつみさんは2023年度公立高校入試で県内で初めて合理的配慮を獲得されたパイオニアです^^
👉詳しくはこちらの記事をご覧ください
本会開催にあたり
過去の記録を遡っていると
小浦さんに講演会という形ではじめて当サークルにお招きしたのは2023年でした。
そこから2年かぁ・・としみじみとしました^^
ゲストの方から当サークルにご連絡いただいたのが
高校入試を控えた2024年の秋でした。
入試で合理的配慮を得るにあたり
ご相談を頂いたのがはじまりでした。
その後ゲストさんから
小浦さんとリアルタイムでやりとりをし
合理的配慮を得たことと
無事、希望高校に合格したと嬉しい報告を頂いたのが2025年の春でした。
実は本会、
その2025年の春から、貴重なご経験をお話頂けないかとのお願いをして
二つ返事でご快諾下さり
今回の会が実現した経緯です。

今回の流れ
今回は以下のような流れでお話をお聞きしました。
・中学校在籍時の配慮
・入試での配慮を得るためにしたこと
・入試での配慮を得るための直接的な手続き
・配慮を得るまでの苦労・苦悩
・受験本番までにご本人と取り組んだこと
・受験当日のご本人の様子
・現在の高校生活について
このような流れを時系列でお話いただきました。
対談会の後半では
ご参加の皆様と座談会のように
それぞれの状況や苦悩を話し合いました。
時間が足りないくらい!
もっとお話していたかった!
そんな色んなものがギュギュっと詰まった2時間となりました。
内容ダイジェスト
・中学在籍中も定期テストの別室受験を認められていた
・高校入試に際して最初に学校に申し出たのは5月頃
(当初はダメだと言われた💦)
・秋頃に急展開!OKがもらえた
・ご本人には
「手続きしてるから安心して!」と声をかけ
実際に配慮が得られたことが大きな安心に^^
・現在高校では「指導計画」を作成してもらい
配慮についても対応してもらっているとのことです
お話頂いた内容には
個人情報も含まれるため、本記事ではざっくりとした内容になりますm(_ _)m
★高校入試での合理的配慮獲得のポイントを最後にまとめますので、そちらも参考になさってください^^
お話を伺っていて心に残っているのが
「(親が立ち向かうということに)本当に不安だった」という心境です。
周りには誰も味方がいないんじゃないか
どうやって話を進めていけばいいのか
何を準備したら・・
どこにも『正解』が載っていないこの現状が
ただでさえ困難を抱えている状態で
どれほど心細い思いを抱えながら向き合われたんだろう・・・
そう思うと
本当に胸が痛みましたし、この現状を変えていかなければと思いました。
でもそんな中で
当サークルにご参加下さっていたことが
本当に大きな力となったと話して下さり、主催者として心から報われた気持ちになれました。
辛い時に思い出してもらえる、
そんなサークルでありたいと改めて思いました。
そして
小浦さんが奮闘され
風穴を開けて下さったことが、翌年に活かされた事実をお聞きし、もう本当に嬉しかったです!
2023年度の入試では
受験二日前というタイミングで配慮が受けられると分かったという壮絶な体験をされた小浦さんですが、
今回のゲストさんは
2024年秋頃、願書提出の前に
配慮が受けられるとの結果を手にできた、という前進!
こうして『前例』が積み重なっていく毎に
藪の中に足跡がつき
獣道となり
道となる
そんな希望を見出せました。
高校入試での合理的配慮~獲得のポイント~
・在籍中の配慮の記録はあることが望ましい
あった方が手持ちカードが強固になるようなイメージ
(本来絶対必要なものではないそうです)
・【合理的配慮の申請】
👉申請書(紙一枚)に診断書を添えて担任の先生に提出
*診断書の提出も本来絶対必要ではないそうですが
ほとんどの事例で要提出と言われているそうです
・公立高校入試では最終的な窓口は「県教育委員会」
・私立高校入試に関しては各高校がそれぞれの対応を決めているため要確認
(担当は教頭先生の場合は多いとのこと)
合理的配慮の余談
・大学入試に関しては「共通テスト」があるため合理的配慮に関する要綱がしっかりある
・高卒認定試験では「別室受験」が選択肢として備わっている
・中学校によって対応がまちまち💦
そして親が一番知っておきたいことは
担当者によって対応が変わる可能性があるため
一度の相談での回答を鵜呑みにせず
根拠となる情報の所在、法律など
公の指針に照らし合わせて確認をする
この作業が本当に辛く苦しいのですが・・
どうかお子さんにとって必要な配慮が
当たり前に手にできる社会に、みんなで変えていきましょう!
最後に
貴重なお話をして下さったゲストさん
そしてご参加くださった皆様
本当にありがとうございました!
今回頂いた感想
・皆さんの体験を聞けて大変参考になりました
・参加して本当に良かった!
・楽しかった!
・また参加したい!
・自分で動かなければ支援が始まらないという体験が多く、少しでも当時者がどう動けばいいのか、分かりやすい社会が作られていけばいいなと感じました
・受験生のリアルを聞けて良かった
・子どもたちの教育の機会を大切にしたいと改めて感じました
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