ポリヴェーガル理論シリーズ⑤ 不登校

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ポリヴェーガル理論と不登校

前回の記事で、
不登校になった我が家の長男について触れましたが、

ポリヴェーガル理論を提唱したポージェス博士が、
本の最後に触れたのが、「学校教育」です。

その前に、
ポリヴェーガル理論の一番大事なこと・・・

それは、

「神経系のバランスは一人一人違うこと」

「人の感情や行動は、神経系からくる生理作用」

これを足し算して考えると、

「同じ刺激でもみんな同じように反応し、行動することはありえない」

ということです。

それを今の学校教育では、
同じように刺激を与えて、
大半の子が同じような反応をしていることを、当たり前だとして、

同じような反応が出来ない子が間違っている
という風潮があります。

もちろん、
子どもたちを真に理解しようとして下さる先生方もいらっしゃいます。

ですが、
そもそものカリキュラム編成が
足並みそろえて一斉指導。

これでは先生方だって板挟みです・・

みんなが出来ているのに、なぜあなたはできないの?

みんなが先生の口頭指示を理解して動いているのに、
なぜあなたは分からないの?

ちゃんと聞いていないからでしょ!

板書のスピードだって、1人1人違うはず。

でもみんなが書き終わっても、まだ書いている子は「遅い!」

子どもは機械じゃない。

10人いれば10人の神経反応がある、「生き物」です。

それを一斉指示、一斉指導、

みんなで足並みを揃えて・・

という学校教育は、
子どもの学びにとって、
果たしていいのだろうか?
とポージェス博士が言っていました。

みんな一緒に、が苦手な子たちにとって、
これがストレスにならないわけない・・

長男の言葉を借りると、
「同調圧力」です。

発達上の特性や、
その子の気質だと思っていたものが、

もしかしたら、
神経系のバランスによる
「奥深くから湧き出る感情」によって、
意思とは無関係に体や心が反応している結果だと考えると、理屈やしつけ、本人の問題、とは、とても言えない。

そう考えてあげられる大人が増えることこそ、
ポリヴェーガル理論の神髄だと、
個人的に思っていますし、
もっと優しい社会、みんなが生きやすい社会になるとポージェス博士は締めくくっていました。

そしてもっと期待するのは、
神経系のバランスを整えることで、
生き辛さがちょっとでもラクになるような手技・手法が生まれ広がること。

次回はそんな生き辛さを抱える子どもたちを育てるママの心をちょっと軽くしてくれるポリヴェーガル理論に迫ります!

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