ポリヴェーガル理論シリーズ⑥ 発達ちゃんを育てるママの心境

その他

ポリヴェーガル理論から見る、発達ちゃんを育てるママの心境

さてさて、シリーズも6回目。

ポージェス博士の本の中では、
たった1行触れられた内容なのですが、
個人的にすごく印象に残っていて、
すごく救われた気持ちになったお話を紹介します。

発達障害や不登校などの生き辛さを抱える子どもたちを育てるママ。

ここでは敢えて、
パパを含めた親という言い方ではなく、ママと言います。

それには理由がありますが、それは後ほど。

発達ちゃんを育てていると、
周りの同年代の子どもたちができているのに、我が子だけなんか違う・・・

我が子だけ、どうもできない。

我が子は・・・

と、周りとの差を感じたり、
できない事ばかり眼についてしまって辛い・・

そんな気持ちは、
多くの方が一度は抱いたことがあると思います。

わたしもそうでした。

下の子が幼稚園時代は、保護者参観が大嫌いでした。

普段は蓋をして隠している感情を、
娘のできないっぷりを見せつけられることで、抑えきれなくなるから・・・

そして落ち込みます。

あぁ、なんでうちの子だけ・・

あぁ、わたしがもっとあの時こういう風に教えていれば・・

あぁ、参観を楽しめないわたしって・・

もう負の感情のオンパレードです。

でもね。

ポージェス博士は言います。

これって、ごく自然な感情なんだよって。

それはママが、
子どもの生き辛さをちゃんとキャッチしてる証拠だから。

子どもの様子から、
その子が困っていること、
感じていること、をキャッチしていて、
さらに当の子どもから「安全サイン」をもらえていない状態だから。

だから、そんな感情を抱いている自分を否定せずに、

そんな風に思ってしまう自分もまた、
神経系から来る刺激に反応しているだけ。

理性とか、
優しさとか、
自分の意思でどうにかなるもんじゃないんだよ、って。

そう、ママだって人間だから!

これをママの優しさが足りないと誤解されるなんて、言語道断ってわけです。

ここで、冒頭の「ママ」に絞った理由をお伝えします。

何もパパをないがしろにしたいわけじゃないんですが、

子どものことで、
被害妄想的に悩むのは、
やっぱりママが多いから。

そしてそれにも、
わたしは理由があるんじゃないかと思っています。

ここからはポージェス博士の提唱するポリヴェーガル理論ではなく、嗅覚反応分析的なわたしの意見です。

そもそも交感神経/副交感神経の働きから来る、人間の感情って、

男性的/女性的、と言い換えることができると思っています。

このご時世、
なんだかナンセンスな響きがしますが、
ちょっと人間の進化を振り返ってみます。

太古の昔、
狩りは男性の仕事で(狩りをしない民族もいますが)、

女性は木の実などの採取や子育てなどが主な仕事でした。

狩りには危険がつきものですし、
採取には集団の輪というものが欠かせません。

狩りは能力主義、
採取はチームワーク、
といった感じです。

狩り場で情厚い心境では、
共倒れになってしまいます。

採取で成果主義だと、
チームワークは崩壊します。

こんな理由から、
女性は安全アンテナを、
男性は危険アンテナを、

立てるのが上手だった歴史があるんじゃないかなと思っています。

なので、
女性は「みんなと同じじゃない」ことに気を病んだり、我が子の状態を察知するのが得意なんじゃないかな。

ある放課後デイの先生が言っていました。

子どものことをママに聞くと被害妄想よりで、
パパに聞くと楽観的だって。

みんながそうってわけじゃないですが、
そういう傾向があるようです。

そんなわけで、
特にママに聞いてほしいメッセージだった、という理由でした^^

さて、次回はついにシリーズ最終回。

ここまで色んなことが分かってきているなら・・
次に湧いてくる疑問は、

「それって改善する方法があるの?」

って事だと思います。

最終回は、「自律神経を整える」についてです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました