ポリヴェーガル理論シリーズ⑦ 自律神経を整える

その他

自律神経を整える

超絶長くなってしまった、
ポリヴェーガル理論シリーズ。

最終回は、
「自律神経を整える」です。

巷には自律神経を整える方法、
というのがたくさんありますよね。

整える、というのは、
必要な時に
必要なものが
必要なだけ
働ける状態にする、という意味です。

ヨガや瞑想、音楽、マッサージ・・などなど

その中で、
自分がこれやったら調子良くなる気がする、というものをお持ちなら、それが良いと思います。

自分が良いと思うかどうか、
ってすごく大事です。

ちなみに嗅覚反応分析では、
交感神経/副交感神経、
どちらに偏りやすいかを分析し、
食事やアロマ、運動面からのアプローチをご紹介しています。

(ちょっとだけ宣伝です・・笑)

ここでは、
ポリヴェーガル理論の提唱者、
ポージェス博士が開発した、音楽を使ったSSPというセラピーと、

耳のツボを1つ、ご紹介します。

SSP(Safety Sound Protocol)について

SSPとは、
ポリヴェーガル理論の提唱者である、
ポージェス博士が開発したアメリカ発の音楽セラピーの1つです。

このSSPは、
聴覚刺激の特徴を使ったもので、
ちょっとだけ耳の構造のお話をします。

耳の中にある鼓膜は、
ご存知の通り音を聞くための太鼓の膜のような働きをしていますよね。

この鼓膜の張り具合、
実は自律神経が決めています。

そして、
この鼓膜の張り具合で、
耳が拾う音の周波数が違ってきます。

周波数の例えとして、

●低周波の音
=機械音、車の音、男性の怒った声
=危険サイン

●高周波の音
=自然の音、女性の声など
=安全サイン

そう、
その時その時に必要な音を拾うために、

あるいは、
その時不要な音をカットしたりするために、

鼓膜の張り具合を
状況に合わせて無意識に調節する必要があるのです。

ストレス過多の場合、
あるいは発達上の困り感のある場合は
危険サインである低周波の音ばっかり拾ってしまい、
安全サインである高周波の音は拾えない状態である可能性がある。

これでは人間の社会生活に必要な「安全サイン」が拾えず、
円滑な社会生活を送れない。

こんな危険サインばかり拾ってしまいがちな耳の鼓膜を、
安全サインが拾えるようにトレーニングするのが、SSPです。

鼓膜の張り具合は耳の中にある小さな筋肉が動くことで調節しています。

この小さな筋肉をトレーニングする、
ということです。

ヘッドフォンを付けて、
音楽を聞くことに抵抗がなければ、
子どもでも大丈夫なトレーニングです。

トレーニングにより、
安全サインをキャッチしやすくなれば、
言葉のインプットも効率が良くなるそうです。

実際にアメリカでは、
自閉症を持つ子どもたちや各種精神疾患をお持ちの方に実施されているそうです。

SSPはプログラムになっていて、
スマホなどの専用アプリを使って、
自宅で実施することができます。

このSSPに興味のある方は、サークルメンバーに直接お声がけ下さい。

耳のツボ

耳にはたくさんのツボがあって、
自律神経を整える耳のツボ「神門」というのがあります。

整える、というのは、
覚醒状態を保ったまま、過緊張をほぐすイメージのようです。

ツボについては、
残念ながら殆ど知識がありません・・

ので、
鍼灸師の先生からお聞きしたものを、
そのままこちらへ掲載した次第です。

◆方法

「神門」というツボを、
指でつまんで軽く引っ張るだけ。

自分でも簡単にできそうですし、
子どもにも、

耳の体操~たてたてよこよこ丸書いてちょん♪

と歌いながらしてあげると、
子どもが喜んで、
抵抗なくさせてくれた、
とメンバーのともみさんが教えてくれました。

以上で、「ポリヴェーガル理論」シリーズ、完結です!

長い長い記事になりましたが、
最後までお付き合いいただいた方、
ちょっとだけ興味を持ってくださった方、

ありがとうございました。

座談会などで、お会いできるのを楽しみにしています!

*参考図書
今回の記事をまとめる際に、わたしが読んだ本です。

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